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某国のEです。完全版

縦書き表示が崩れるのでIEかsafariかChromeで見て下さいね。

愛と青春の旅立ち。

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私はE。
名前ではなくただEと呼ばれる存在。母に連れられて喫茶店「時代」のマスター用田と名乗るじいさんと出会った私は義務教育が終わる頃にはある程度力をコントロールできるまでに成長していた
ただ毎回あのじいいさんに会うたびに金を払って飲まされるクソ苦いだけのコーヒーに意味があったかは、今でも疑問の残るところなのだが

中学を卒業した私に用田と名乗る老人は船乗りになる為の船員学校へ入学する事を薦めた。「手に職がつく事はとてもいい事だ」と私の家族も誰も反対するものなどいなかった。そこで私と老人の関わりは終わったように思えたのだが船員学校を終了した日。うららかな春の日差しと桜の花の色が柔らかだったあの日。修了証書を手にした私を母と共に待っていたのはやはりあの老人だった。
そしてそのまま私はある港へ連行された。そこには某国の船が止まっていた。あきらかに戦争をする為の船と言うのは一目でわかるその船の乗組員らしき男数名が私を出迎えた。なかば連れ去られるようにその船に乗せられる私に
「生きて帰れ」
老人は一言そう告げたのだった。

べ○ ナ○戦争に出撃する途中だったその船は組織の要請を受け私をかの地に送る為にあの日あの港に寄ったと後に聞かされたのだ。何も知らない私は言葉の通じないクルーと汚い船室の匂いに辟易していたのだが出航からどれくらいたっただろうか、まだ現地に着く前に私を乗せた船は撃沈されてしまう。なんとか命だけは助かったのだが捕虜として捉えられそれはもう過酷な過酷な生活をしばらく過ごす事になった私だったが一人の男との出逢いによって救われることになる。

密輸業者として捕らえられていた班と名乗る男。その男とともに一艇の高速艇を奪い日本へと帰りつくことができたのだった。

 

 

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しかし私が辿りついた町は私の生まれ育った場所とははるかに遠く、無一文だった私は班船長に誘われるままに場末の飲み屋街で流しみたいな事をギターを弾きつつ歌いながら夜毎飲み屋を渡り歩く生活を強いられた。
そんな生活も板につきつつなり始めた頃、今更のように組織のエージェントを名乗る連中が私の前に現れたのであった。用田と名乗るジジイのせいですっかり疑心暗鬼になっていた私に組織の目的と活動に私の力が必要なことを話しと言うかほぼ拉致状態のまま今度は私に自衛隊に入るよう諭したのであった。

かくして無事入隊を果たし私の底知れない人並み外れた知能指数と、もしかしたら組織の力添えもあったせいかまんまと航空自衛隊の主力戦闘機のパイロットにのしあがるまでさして時間はかからなかった。その頃の私は組織の目的や企みの事などすっかり忘れ自分の駆る戦闘機の魅力と何よりその頃付き合い始めた女性が
「私の彼はパイロット♪」
と嬉しそうに話すのがカッコよくて、いつの間にか年間のスクランブル発進回数も部隊ナンバーワンになっていた。

そしてあの日を迎える。

いつものようにスクランブル発進で基地を飛び立った私は無事任務を遂行した後の高度10000メートルの高空の中、神秘的な光を放ちながらユラユラと揺れるように彷徨う、まさにUNKNOWNとしか言いようの無い組織の言う「得体の知れないナニカ」であろう物体を見てしまったのだ。
それは今まで絵空事として片付けてしまっていた自分にある不思議な力の事は棚上げにして

「フィクションだ。でなければSFだ」
 と笑い飛ばしていた、きっと地球上では存在しない事になっている「あり得ない存在」を知ってしまったのだ。

この物語はフィクションです。
某整体師さんが綴る父上の伝承記を基にしてはいますが、それでもこの物語はくれぐれもフィクションです。実在する人物、猫、整体院はもちろん、世界中で大ヒットしたスペースオペラの登場人物とも変形する超巨大戦艦が主役のアニメとも

まったくもって関係性はございません。